SPFの意味を理解してますか?
春到来!
日差しが強くなってきましたね~
「細胞のデトックス」Sarah スタッフの少路です。
先日の記事
肌に負担をかけない紫外線対策
でもお伝えしましたが、紫外線量は夏にむけてどんどん増えています。
昨年の大阪の月別紫外線量の図です。
紫外線を防御するためには
日焼け止めクリームをベタベタ塗るよりも
お肌のケアと日を避けることが何より大事!
だと考えているのですが、
日焼け止めクリームはどうしても手放せない方の為にも
今回は紫外線の種類やUVカット商品に記載されている
SPFやPAについておさらいしていきたいと思います。
まず太陽からの光線の種類です。
太陽からの光線には、私たちの目に見える「可視光線」のほかに、
「赤外線」「紫外線」「X線」「ガンマ線」なども含まれています。
さらに、紫外線はその波長の長さによって
「A波(UVA)」「B波(UVB)」「C波(UVC)」に分けられます。
波長が短い光ほど人体に影響を与えると考えてられています。
紫外線A波(UVA)は
肌の奥深く真皮まで届き、肌内部に活性酸素を作りだします。
すると、DNAを傷つけたり、コラーゲンやエラスチンも破壊し、
シワやたるみなどの肌老化を招きます。
窓ガラスや雲も突き抜けるため、曇りの日や室内でも注意が必要です!
紫外線B波(UVB)は
肌表面が赤くなる炎症を引き起こします。
肌表面に発生した活性酸素は、紫外線を浴びなくても
過剰なメラニン色素をつくり、
やがて色素沈着となりシミやソバカスの原因になります。
別名「レジャー紫外線」とも言われます。
紫外線C派(UVC)は
B波より有害な紫外線です。
通常は、オゾン層によって吸収され
地上まで届くことがなかったのですが、
近年のオゾン層破壊によって
地上まで届いてしまうことが心配されています。
この紫外線の種類に対応しているのが、
日焼け止めの「SPF」表示と「PA」表示です。
まず、SPFとはSun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)の略で
紫外線防御指数とも言います。
これはUVB波の防止効果を表す指標です。
紫外線を浴びた際にできる赤い斑点ができるまでの
時間を何倍に長く出来るかを表したものです。
例えばSPF30の日焼け止めを利用した場合は、
赤い斑点が現れる時間を30倍に延ばすことができるということになります。
具体例でいいますと、
赤い斑点が現れるまでに通常20分程度かかる人が
SPF30の日焼け止めクリームを塗った場合、20×30 = 600分。
約10時間程度の日焼け止めの効果が期待できるということになります。
さて、ここで問題です。
15SPFの日焼け止めと50SPFの日焼け止めの違いは?
どうやって選び分けていらっしゃいますか?
それは15SPFの場合は20×15=300分(5時間)UVB波を浴びても、
赤い斑点が現れる時間を延ばすことができる。
50SPFの場合は20×50=1000分(16.6時間)延ばす事が出きる。
という違いです。
何となく数値が大きいほうが日焼け止めの効果が高いと思って
15よりは35。海に行くときには35よりは50を選んでいませんか?
はっきり言って「無意味」です。
16時間も紫外線浴び続けます?
その前にそれだけの時間紫外線浴び続けたら汗で全部流れます。
(太陽もそんなに頑張れないけど)
どうしても、どうしてもUV化粧品つけないと不安で寝れない・・。
という方でも最高で35SPFあれば日中の時間は十分です。
日常だと15SPFぐらいでも十分ではないでしょうか?
そしてPAとは
Protection Grade of UVA(プロテクション グレイド オブ UVA)の略で
UV-A防御指数とも言います。
UVA波の防止効果を表す指標です。
SPFが肌が赤くなる原因を防ぐのに対して、
PAは皮膚の黒化が起こる原因を防ぎます。
こちらは+~++++まで4段階に分かれています。
PA値も肌の色素沈着が起こるまでの時間を
引き延ばすことができる数値なので、
着けていれば全く日焼けをしないというわけではありません。
しかもどちらも日焼け止め化粧品を1平方センチメートル当たり2mgずつ
皮膚に塗ったときの値となります。
通常この量を塗るとお顔が真っ白になってしまいます。
実際に女性が塗っている量はそうした必要量の
四分の一が平均と言われているので、
これだと効果が二十分の一になってしまい、
あまり日焼け止めを塗っている意味がありません。
また規定量が塗れないからと言って、
その分SPFやPAの高い日焼け止めを塗っても
防御の効果が上がるわけではありません。
お守り、おまじない感覚で毎日UVケア商品をせっせと使われる方も多いですが、
「白くてきれいな肌を守りたい」という思いは叶えられているのでしょうか?
何よりお肌のバリア機能が壊れていたり、
乾燥した状態だとより紫外線のダメージを受けやすくなります。
大なり小なり肌に負担になる日焼け止めを毎日塗る事よりも、
少々太陽にあたってもきちんとターンオーバーしてくれる
大丈夫な健康的なお肌にすることが先決ですね。
いづれにしてもUV化粧品は「何となく」で選ぶのではなく、
内容やその意味を理解して
どうしてもの場合は上手に使いこなして下さいね。