「菌」は友達
先日のお客様との会話。
「おめでとう。ご自分の名前を化粧品にもつけられたんですね。」
「・・・・・。」
私の名前は「咲衣(さや)」
会社の名前は「Rana(ラナ)」
商品の名前は「Sarah(サラ)」
こんなややこしい名前つけるな!
って自分で思ってしまいました。
でもそれぞれ海より深~~~い意味があるんです。
それについてはまた改めて。
突然ですが、人は常に「菌」と共生しています。
「菌」=悪=排除しなければいけない と思っていませんか?
いえいえ。
人の健康的な生命の維持には不可欠だから「共生」しているのです。
例えばあなたは「ウ〇チは何で出来ている?」と聞かれたらどう答えます?
ほとんどの方が「食べ物のカス」と答えられるでしょう!?
私も最近までそう思っていました。
でも正解は水分を除くと60~85%が腸内常在菌。
ほとんどが腸内菌の死骸や死滅した細胞であり、そこに食べ物のカスが混じっている。
が正解です。
それだけ人は沢山の「菌」を体内に「育成」しているんです。
人の皮膚の上にも「常在菌」がいます。
その数約100兆個!
その多くは「表皮ブドウ球菌」です。
この菌の役割は、皮脂をエサとして食べて、皮膚を弱酸性に保つこと。
そうして病原菌から皮膚を守ります。
あなたの肌がしっとりつややかならば、「表皮ブドウ球菌」が沢山いる証拠です。
でもこの「菌」。さっとシャワーを浴びるだけで80%いなくなります。
お風呂に入れば90%いなくなります。
けれども10%残っていれば大丈夫です。
24時間かけて、元の数に仲間を増やすのです。
しかし・・。
合成界面活性剤(ボディシャンプーや洗顔フォーム)で
衣料や食器の油を落とすように、ゴシゴシ身体の脂を落としたらどうなるでしょうか・・。
ブドウ球菌のほとんどが洗い流されてしまいます・・。
しかもエサとなる大切な表皮膜まで洗い流されます。
その結果、皮膚がアルカリに傾きこんどは悪玉菌である「黄色ブドウ球菌」がはびこります。
この「黄色ブドウ球菌」は感染症をひきおこしたり、悪臭の原因にもなります。
そう!悪臭の原因になるんです~。
清潔な中年をアピールするつもりで一生懸命洗ってるのに
何故か親父臭がする(泣)という方。もしくはその奥さん!
原因は「洗い過ぎかも」って怖い話です。
また過剰に皮脂をとられると当然皮膚が乾燥します。
乾燥の痒みで掻くと、肌荒れやひび割れをおこします。
表皮というバリアが破壊され、そこに合成の化粧品や洗浄剤等を使用すると
皮膚から様々な化学物質が浸透してしまいます。
これを常時繰り返していると、皮膚が弱り赤くなる・・
いわゆる敏感肌になってしまいます。
いちど過敏になった皮膚はなにを塗っても反応する、やっかいな状態に陥ります。
皮膚を清潔に保つために毎日繰り返している「洗う」という行為。
そこに意外な落とし穴があるという事を知って頂けたらと思います。
だったら、お風呂にも入らなくていいんじゃない?
て事はないです。
汗や塩分が残ると、それが固まり後から出てくる物質を閉じ込めてしまう・・。
そうなると常在菌もお手上げ!強烈な悪臭を放つようになります!
なので、汗を流すという行為は必要なんですね。
目指せ福山雅治、もしくは目指せタモリな紳士淑女(?)の皆さんは今日から是非
「洗う」という行為を見直してみて下さい。
ちなみに私は上司は福山さんよりタモリさんが良いです。(関係ないか・・)