マリンスポーツを楽しむ方、ミネラルファンデ派の方は特にご用心!
2016年03月22日

マリンスポーツを楽しむ方、ミネラルファンデ派の方は特にご用心!

もうね。学生時代、何が苦手って「化学」と「物理」ほど苦手な科目はなかったんです。

その私が化粧品に関わる事で、こんなにも化学式やらクラスターやら・・・
正直頭が痛いです。

しかしそうも言ってられないので、今日もいきますよ。
「細胞が喜ぶシンプルケア」Sarah 代表 藤山 恭子です。

今日のタイトル。
「マリンスポーツを楽しむ方、ミネラルファンで派の方は特にご用心!」
一見何の関係もない様に見えますが、実は共通しているのが
化粧品、特に日焼け止めファンデーションに必ずと言っていいほど使われている
「二酸化チタン=酸化チタン」なんです。

白さの秘密は酸化チタン♪

いやいや、女性なら誰でも使うでしょ。
日焼け止めもファンデーションも。
(使わない女性も増えてますが少数派です。ちなみに私もほぼ使いません)
まあそうなんですけどね、これには訳があるんです。

そもそも二酸化チタンは現在着色料として加工食品や塗料、
そして化粧品に多様されています。
食べ物や化粧品を白~くするのに便利な化合物なんですね。
余談ですがあの「牛乳石けん」にも入ってます。
決して牛乳で白~くなってる訳ではないんですよ~。

「牛乳石けん♪良い石けん♪♪」  懐かしい~。

食品に使用されているくらいですから、
安全性が認められているはずですが・・・。
「研究者によって」あるいは「研究所によって」
結論が違うというのが今現在の実情です。

特に最近問題になっているのが、「ナノ化」された二酸化チタンの安全性です。
化粧品特に日焼け止めやファンデーションに配合される場合、使用感を上げるために
この二酸化チタンをナノ化して配合するメーカーが増えてきました。
しかも品質表示には「二酸化チタン」もしくは「酸化チタン」としか書かれていないので、
消費者には判断がつきません。

ナノ化した二酸化チタンに考えられる危険性は
1.ナノ粒子が皮膚を浸透して体内に入り込む?という危険性
化粧品団体は健康な皮膚からは浸透しないと主張していますが、
これが日焼けやかぶれ、ニキビ等で損傷した皮膚からの浸透については
まだ結論が出ていません。

イギリスでのマウス実験では健康な肌より紫外線でダメージを受けた肌では
より容易に浸透するとした結果が出ています。

しかし、一方で日本の城西大学で行われたマウス実験では、
傷ついた肌でも穿孔(真皮まで穴が開いている状態)でなければ浸透しない
という結果が出ています。(傷が真皮まで達していれば浸透する)

確実に言えるのは、これらの実験で使用された化粧品は別物だという事です。
そして日本の城西大学での実験結果を踏まえても
「安全評価の問題点として、実使用条件と研究条件の間に大きな隔たりがある」
「より実使用に近い条件での評価方法を確立することが今後の課題」
と結論づけています。

2.環境への影響
毎日何万どころか何億という女性が日焼け止めや
UV機能のあるファンデーションを使用して、そして洗い流しています。
その水は浄化されて川へ海へと帰っていくのですが・・・
ナノ化された物質が環境に与える影響はまだきちんと研究しつくされていません。
が、次の様な報告があります。

二酸化チタン・ナノ粒子が魚の脳を損傷する(2011年9月)
プリマス大学の科学者らは、初めて脊椎動物(ニジマス)で、
二酸化チタン・ナノ粒子が脳の一部に液胞(穴)を形成し、
脳中の神経細胞を死に至らしめることを発見した。
これらの影響は、例えば水銀中毒のような他の物質によるものと類似するところがあり、
ナノ物質の生物蓄積性/残留性が懸念されるとしている。
http://www.nanowerk.com/news/newsid=22775.php
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/news/110919_brain_injury_in_fish.html
*ナノ物質の有害性研究の紹介 安間 武 (化学物質問題市民研究会)より

一時期流行したドクターフィッシュ♪
女性がつけているボディ化粧品(多分UV)が原因で全滅事件が相次いだそうです。
これ本当の話。

ナノ化された物質が浄化槽での濾過も通過してしまう
という事は十分考えられます。
ましてや、海に入る方が日焼け止めを塗って入るとそれはもう垂れ流し状態です。

私たちが水に流した物は、自然へと帰っていきます。
そしてそれが海の恵みとして食卓に還ってきてくれます。
私たちが海を汚染すれば、汚染された魚が私達や子供の体内に返ってくるのです。

また次のような報告もあります。

日焼け止め中の酸化亜鉛が人の皮膚を浸透することを実証(2010年2月)
アメリカの研究者等は、水泳プールの消毒用塩素は、
紫外線から肌を守る日焼け止めに含まれる
二酸化チタン・ナノ粒子のコーティングをはがすことができ、
はがされたナノ粒子は太陽光中で水と反応して有害なフリーラジカルを生成し、
皮膚の損傷とがんをもたらす可能性があることを示した。
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1385894712003075
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/nano/ehn/ehn_121005_Sunscreen’s_unintended_consequence.html
 *ナノ物質の有害性研究の紹介  安間 武 (化学物質問題市民研究会)より

もともとシミや皮膚ガンになるのを避ける為に使用しているUV化粧品。
それが癌の原因になるならメーカーの責任は重大です。

3.ナノ粒子を吸い込む危険性

少しでもお肌に良い物を。という事でミネラルファンデ、最近流行っていますよね。
しかし、ほとんどのミネラルファンデにも二酸化チタンが使われています
もし、この二酸化チタンがナノ化されていたら?

空気清浄機を使用されている方は経験があると思いますが、
パフでファンデーション類を叩き出したとたんに空気清浄機が「ゴー」と
動き出すって・・。
日本の機械は優秀だわ~って。そうねんですけどね。
それだけお粉が舞っているって事。
つまり使っている本人も吸っているという事です。

もともと食品添加物としての二酸化チタンにも発ガン性や脳への損傷を疑われています。
それを肺に直接送り込むのはどうか・・・と。

またこういった商品を作る工場の方の暴露はきちんと防御されているのでしょうか?
アスベストが使われだしたのは昭和38年頃から50年初頭です。
その健康被害への潜伏期は約40年と言われ、最近になって裁判が決着し始めているのを
ニュースで見ますよね。

化学は進みます。より便利に。より使いやすくと。
しかしその安全性や危険性の検証は同時進行ではないのです。

現在、化粧品に使われる成分が「ナノ化」されているかどうかは
品質表示で表示する義務がありません。
ご自分が使用されている商品がどうかは各メーカーに問い合わせるしか方法はないのです。
もしくは「ナノ化された物は使用しない」と名言しているメーカーを探すか。

ご自分の健康の為にも、子供達が生きる未来の地球の為にも
今一度見直してみて下さいね。