皮膚が乾燥する原因は?
いや~。昨夜の爆弾低気圧は凄かったですね。
風の音と雷に怯える市の助(ヨークシャーテリア 10歳)をなだめつつ
洗濯物が飛んでないか心配しつつ
久しぶりに寝れない夜をすごしました。
北海道方面の方は今からだそうですね。
大きな被害が出ないことを祈っています。
十分お気をつけてお過ごし下さい。
株式会社 ラナ 代表 藤山恭子です。
さてさて、毎日スタッフ少路さんのブログ「洗う」シリーズ。
好評連載中ですが、楽しんで頂けてますか?
今日は同じテーマですが、少し視点をかえて私からお届けしたいと思います。
食べ物が美味しい秋。
体重も気になるけどお肌としては「乾燥」が気になる季節。
今日は「乾燥と皮膚」をテーマにお届けします。
最近乾燥肌自慢(?)の方がもの凄~く増えています。
お店に来てくださる20代のうら若きお嬢様でも
膝から下は粉をふいてる・・なんて100年の恋も冷めそうなお肌・・・。
しかも季節は夏なのに。
ましてやこの季節になるとハンドクリームは肌身離さず持ち歩いている方も多いのでは?
そもそも何故お肌が乾燥するのでしょうか?
その原因は主に以下の3つです。
1.清潔ブームによる「洗いすぎ」
2.「油」の与えすぎ
3.住環境の変化による湿度の低下
まず「洗いすぎ」。
この洗うときに界面活性剤入りのもので洗うと・・というお話を
今までの3回シリーズでお伝えしてきましたね。
内容が重なるので今回は省きます。
もう一つは「油」の与えすぎ。
「まずはお肌に水分を与えて、油分でフタを」。
これ30年前の美容理論ですが、いまだに根強く浸透しています。
実際には、合成の油をいくら塗っても肌は乾燥します。
その良い例が「リップクリーム」や「ハンドクリーム」です。
街中や身近な方でリップクリームを塗っている人を観察しているとよく解かります。
塗れば塗るほど唇が乾燥して、しょっちゅう塗ってますよね。
これは合成の油を与える事で、自分自身の天然の皮脂を出せなくなっている典型的な例です。
同じことがハンドクリーム等にも言えます。
皮脂の保湿成分はあくまでも「細胞間のセラミドという脂質が水と結合して肌の水分を保っている」
のであって、上から塗った油が保湿しているわけではありません。
(人間の天然の皮脂は水分の蒸発を防ぐ役割をしています)
セラミド
界面活性剤で自分の天然の皮脂を奪い取って、合成の油を一生懸命与える・・・。
今まで一生懸命お手入れしてきたのに、ちっとも乾燥が良くならない。
むしろ年々乾燥がひどくなる。
それは、スキンケアの仕方そのものに問題があるからです。
3つめの住環境の変化による湿度の低下。はご自分ではコントロールしにくい分野ですね。
通常の湿度(40~70%)から乾燥環境(10%以下)に移っても
人の皮膚のバリア機能に変化は現れませんが、
高い湿度(90%以上)から乾燥環境に移ると
バリア機能の低下が起きるという実験があります。
また、イギリスで行われた調査によると
湿度が35%以下になると、皮膚に障害が起きるという指摘があります。
今は、どのシーズンでもエアコンによる空気調整が一般的です。
身体は快適でも皮膚は悲鳴を上げている・・なんて事もありますね。
乾燥で痒みが出る方はこれからの季節、加湿器を活用する事も良いかもしれません。
大人になったら乾燥するのは当たり前。しかたがないと思っていませんか?
そんな事はありません。
超乾燥肌だった私ですが、今は洗顔後何もつけないで気づかず寝てしまう事も・・。
(お酒飲んでる間に忘れちまう・・事がしばしば。それぐらい乾燥しないんですって!)
しかもハンドクリームなんて何年も使ったこと無いです。
確かに人は年々自分の皮脂を生む力も弱ってきます。
しかし、20代(今は10代かな?)の皮脂が活発に出る年頃から
必要以上に過激に皮脂をこそげ取り、
合成の油を与えて皮脂を生めないお肌にしてしまう。
それを何年も繰り返していたら、そりゃ皮膚も弱ります。
一般的な化粧品やボディケア商品がしている事はそういう事なんです。
もし、冬になったら肌が痒くて常にどこかを掻いたり
洗顔の後、瞬時に何かをつけないとお肌が突っ張って仕方がない・・・
なんて症状に思い当たる方はまずは「洗う」行為を見直してみて下さい。