化粧水って必要?
2015年12月07日

化粧水って必要?

ふと気づけば今年もあと23日!
やることリストの長さはひたすら長くなり続け、
残りの日数は日々減る(当たり前か)・・。
この現実に、頭が痛い今日この頃です。

「細胞が喜ぶシンプルケア」Sarahをお届けする
㈱ラナ 代表 藤山 咲衣です。

先日も友人と話していたのですが、
女性って化粧品の数が多ければ多いほど
「私ってちゃんとケアしてる~」って気になりませんか?

ずら~
※画像はイメージです。深い意味はありません。

クレンジングして、その後洗顔して、化粧水つけて美容液塗って、
クリーム塗って、さらにアイクリーム塗って、その後・・・・
は~しんど。

と思ってしまう私は女子力ゼロかも。
(かもじゃない!です。)

しかし、それぞれの意味必要性をしっかり理解して使っている人って
どれ位いるんでしょう?

今日はその中でも基本中の基本。
「化粧水」のお話です。

日本人は部類の「化粧水」好きと言われています。
海外では「化粧水」の無いラインアップは珍しくないそうです。

私もこの「Sarah」シリーズの前には「化粧水」という物を扱った事がありませんでした。
何で?
何故なら、お肌に「化粧水」は必要ないと思っているからです。

何故日本人の女性が「化粧水」が好きかと言うと、
それは「潤っている」=「お肌に水分が十分にある状態」=「水分補給」
というイメージを叩きこまれている(化粧品メーカーに)からでしょうね。

一時流行った「ローションパック」なんか典型ですよね。

本当に潤ってる?

お肌の構造をもう一度見てみましょう。

少しこの図では解りにくいですが、
表皮の中でも私たちが「自分のお肌」と言って触るのが一番外側の「角質層」です。
厚さはたったの約0.02mm。

この0.02mmの角質層が第一のバリアとなって、
お風呂に入っても海に入っても身体の中に水が浸入するのを防いで
私達はお風呂を楽しみ、海に入っても生きて(大げさ?)いけるのです。

つまり「化粧水」のベースはほぼ「水」ですから、
水のような分子の大きい物は角質層より中には入っていかないのです。

この表皮の角質層の間には「セラミド」や「コレステロール」などの物質が
ブロック状の形を作って水分を保っています。
良く聞かれるNMF(天然保湿因子)もこの角質細胞の中にある成分です。

もう少し具体的に言うと、細胞の隙間を埋める細胞間脂質は、
細胞を包み込むようにして水分を保持しているだけでなく、
それ自体も水分を抱え込んでいるのです。
さらに、皮膚の表面を覆う皮脂膜が水分の蒸発を防ぎます。

角質の水分保持を担っている割合はというと、
角質細胞間脂質が80%、NMFが17%、皮脂膜が3%と言われています。

つまり乾燥する。という状態はこの細胞間脂質のブロックが壊れて
角質細胞が乱れている状態を言います。

そこにいくら「水」を与えても、一時期は潤った様に見えますが、
まさに「いっときのこと」。

切った野菜って端から乾燥しますよね?
そこに「水」を吹きかけたらいっときは瑞々しくなりますね。
でもすぐにまたパリパリになる・・。
そんなイメージです。

その水が蒸発してゆく時に、お肌の水分を奪ってしまって
さらに乾燥する!という事態にもなりかねません。
むしろ化粧水の「弊害」がそこにあると思っています。

えー。だから「セラミド」入りの化粧水があるんじゃないの?
良くセラミド入りの化粧水使えって書いてあるし・・。
と思ったお嬢さん。

細胞間脂質を構成しているのはセラミドだけではありません。
セラミド類が45%、コレステロール類が40%、その他の脂質が15%程度。
これが細胞間脂質の黄金比率と言われていて、そのバランスが崩れた状態では
水分をキープする力はさほど期待出来ないそうです。
なので、セラミド単体をスキンケアで補充しても十分とはいえません。
しかも「セラミド」は水にも油にも溶けにくいため、それを配合するためには
その他の化学物質を大量に入れざるを得ない・・という悲しい事実もあります。
残念。

ここまでで、今まで一生懸命化粧水でパッティングしてもしても
乾燥が抜けなかったという方。
理由が解って頂けたでしょうか?

本来は、健康なお肌には「細胞間脂質」は十分にあります。
なので、まずはそれを奪う「クレンジング剤」や「洗顔料」を
使うのをやめる事の方が大切です
Sarahのブログでも散々「洗う」という事に対してお伝えしてきました。

でも、もう乾燥しちゃったよ~。
あるいは年齢的にお肌の回復力がね・・・。
という方の為に「Sarah」を作りました。

化粧水は意味ないって言いながら矛盾してない?

ですよね。

私も自分が化粧水を作るとは夢にも思ってみませんでした。
そこには深~い訳があります。

その理由はまた次回のお楽しみに!