魚が食べられなくなる!環境も汚染する洗顔料
2016年05月06日

魚が食べられなくなる!環境も汚染する洗顔料

「肌細胞のデトックス」Sarah スタッフの少路です。

5月に入り、暑い日も増えてきましたね~

若い方や男性は暖かくなって、顔のベタベタが気になり、スクラブ入りの洗顔料を使用したり、

女性は露出も増えるから、スクラブ入りのクリームでツルツルボディにしたり、

スクラブ入り化粧品を使用する方も増えてきます。

そんな古くなった角質を取る効果があるといわれている
つぶつぶ入りの化粧品はコスメ業界でも定番となっています。

ドラックストアなんかでもよく見かけますよね~
洗顔フォーム自体が本当は使ってほしくないものではあるのですが、
(よろしければお読みください過去記事本当は怖い洗顔フォームの話)
今回はそれはひとまず置いときまして
つぶつぶのお話しをしていきたいと思います。

普段何気なく使用している
洗顔料や歯磨き粉、クリームの一部のつぶつぶの正体は
マイクロビーズというプラスティックの粒子です。

そうなんです。これらのつぶつぶは細かーくしたプラスティックです。

これが話題になっています。
「目に入ると痛い。」
だけでなく、

このつぶつぶが人体も環境も破壊しかねない
と言われているのです。

なぜでしょうか。

この細かいプラスティック粒子は洗顔などの後は下水管を通って処理されますが、
あまりにも粒子が細かいために(直径0.5mm以下)
下水処理施設のフィルターなどを通り抜けてしまい
そのまま自然界にながされてしまうそうです。
そして川や池、海に流れつきます。

米ニューヨーク州司法長官のオフィスが、
2014年に行ったマイクロビーズによる影響の調査によると、
年間19トンのマイクロビーズが
ニューヨーク州付近の海に流れ出ていると言います。

19トンってすごいですよね。

画像はイメージです

通常のドラム缶だとおおよそ95個分ほど!

更に怖いのは
こうしたプラスティックの粒子は
殺虫剤のような毒素や重金属など有害物質を吸収する性質があります

海の魚が有害物質を吸収した粒子を食べ、
その後人間がその汚染された魚を食べる。
つまり食物連鎖に毒素が入ってしまうようになるのです。

それを踏まえて
2015年12月28日、アメリカではある法律が成立しました。
「マイクロビーズ除去海域法」です。

これによって米国では2017年7月から、スクラブ洗顔やせっけん、
歯磨き粉に入っているツブツブ(マイクロビーズ)が製造禁止になり、
その1年後の2018年6月には販売が全面禁止になります。

アメリカ以外でも
オランダなどヨーロッパでマイクロビーズの製造販売禁止に向けての動きが広がっています。

しかし日本では今のところ規制の動きはなく、
対応が遅れている状況です。

ちなみに日本周辺はアジア諸国から出るプラスチックごみが集まる海域として知られてます。

画像はイメージです。

また魚をよく食べる日本人は有害物質を飲み込んだ魚を体内に入れている可能性があるため、政府は早急に問題に取り組む必要があるのではないかと思います。


解剖された魚からはプラスティック片が・・

環境や人体に影響を与えてまでマイクロビーズを使用する必要はないですよね。
もちろんスクラブ商品の全てがマイクロビーズを使用しているのではなく、
お塩や植物の種を使用したものもあります。
それらは水に溶けたり、自然に分解されます。

肌や歯に良いか悪いかはひとまず置いといて、
スクラブがお好きな方はそちらを代用しませんか?

自分の身にも降りかかってくるマイクロビーズの害。
今日からでもぜひ使用をやめましょう。