「自称オーガニック」「自称無添加」が怖いわけ
2016年05月02日

「自称オーガニック」「自称無添加」が怖いわけ

「細胞のデトックス」Sarah スタッフの少路です。

ゴールデンウィーク!今のところ良いお天気が続いていますね~

最近は自然派志向の方も増え、土いじりをしたり、山に登ったりと
休日には外で自然と触れ合う方も増えているようです。

化粧品売り場でも
自然派化粧品や無添加化粧品やオーガニックコスメなどをよく見かけます。

なんだかお肌に優しそうですよね~
敏感肌の方でも安心して使えそうなイメージです。

しかし

そもそもオーガニックコスメとはいったいどういったものなのでしょう?

オーガニックとは直訳すると「有機の」という意味です。

化学合成農薬や化学肥料に頼らず、有機肥料が使われます。
基本的には土壌の持つ力を生かして栽培する農法なのです。
その他の基準としては
「3年間農薬や化学肥料を使っていない土地を使うこと」
「遺伝子組み換え原材料は使用しない」
「合成添加物の使用制限」
など。

ただし、これらの厳格な決まりはすべて食品に対してのことです。

日本国内には、オーガニック認証機関が設けられていません。
日本製のオーガニックコスメに関しての定義は、各メーカーによります。

つまり、どんな成分が配合されていようとも、
化粧品メーカーがこれは「オーガニック化粧品」!と言えば、
オーガニック化粧品ということになるのです

 

海外の場合は
世界各国にさまざまなオーガニック認証機関
(USDA・HOFA・BDIH・、・エココントロール・ECOCERT)等があり、
厳しい基準が設けられています。

 

「じゃあ日本製のオーガニックコスメじゃなっくて
海外のオーガニック認定を受けたオーガニックコスメを選べばいいんだ!」

しかしちょっと待ってください。

日本と欧米では気候も美肌に対する意識も違います。

欧米は日本と違って乾燥が厳しいので、肌のバリア機能を壊してでも
保湿成分を肌内部に浸透させた方が良いという考えなのです。

肌のバリア機能が壊れると、
まず刺激に弱くなります。
そうするとシミが出来やすくなります。
また肌の水分や油分を保持することができなくなるので、
結果的に肌の乾燥が進むという悪循環です。

また日照時間が少ない欧米諸国ではリゾート地で
肌をしっかり焼くことがステイタスです。

日本人が嫌う「シミ」に対しても非常におおらかで、
しみやソバカスをチャーミングだと思う傾向も強いのです。


確かにチャーミングですが、日本人は好まない?

 

更にオーガニック化粧品では植物のもたらす美肌効果がうたわれますが、
植物にも「植物毒」と言われるものがあります。

植物毒の刺激でシミをつくる場合があります。
例えばオレンジやレモンエキスには光毒性があります。
高毒性とは日光や紫外線に当たると成分が反応して、
やけどや発火・かゆみ・色素沈着を起こす作用のことです。
また光にあたらなくても柑橘系は刺激を感じる方も多いです。

成分や特徴を理解して選ぶのなら問題はないですが、
「ちゃんと認定されているオーガニックコスメだから!」
という理由だけで選ぶのは危険です。

じゃあ国産のナチュラルコスメや無添加化粧品ならいいんじゃないの?

はい、残念ながこちらも一概には言えません。

オーガニックコスメと同じく
ナチュラルコスメ
無添加化粧品
安心安全を謳えるような明確な定義がありません。

まずナチュラルコスメ(自然派化粧品とも言います)
自然由来の天然成分を配合することにこだわったスキンケア製品のこと。
本来は植物、鉱物も含めて、「自然界に存在するものを原料にすること」をモットーに作られています。
しかし天然成分がどの程度入っていたら「ナチュラルコスメ」と呼べるのか、
明確な基準がありません

例えばたった「3%が天然成分」で残り「97%が全て化学物質」であったとしても、
メーカーは「ナチュラルコスメ」ということができます。

そして
無添加化粧品は余計な添加物が入っていなくて安心!」
ではありません。
主にはアレルギーなどを引き起こす恐れのある102の指定成分
どれかひとつでも 入っていなければ「無添加化粧品」と呼んでいたり、
例えば着色料が入っていないだけでも無添加化粧品と名乗っていたり、
こちらも決まりはなく、メーカーにゆだねられております。

私たちは無添加と聞くと、ついつい添加物が一切排除されたものと思いがちですが、
そうではないのです。

このようにオーガニック・ナチュラル・無添加のワードは
化粧品業界では「言ったもの勝ち」のような現状です。

例えば
「無添加化粧品」として有名なF〇N〇Lさんも、
合成ポリマーや合成界面活性剤・乳化剤も入ってます。
「天然100%!」と社長自ら宣伝しているA〇K〇化粧品さんも、
合成界面活性剤・香料などしっかり入っています。

残念ながら大手のメーカーでもそんな感じです。

使ってみないとわからないのがお化粧品なので、
なんとなくのイメージだけで安心して使用するのは危険です。

大事なお肌につける化粧品、
内容成分にも気を留め、自分にとって安心・安全なお化粧品をお選びください。