化粧品は浸透する?
2015年11月10日

化粧品は浸透する?

10年前から真央ちゃんファンです。
もう母の様な気持ち(余計なお世話)で、TVの前で正座し、
手を合わせて見ております。

しかし北京の真央ちゃんは凄かった!
正直、復帰宣言を聞いた時には嬉しい気持ち半分「もう頑張らなくていいよ~。」
と思っていたのですが・・・・。

何かを突き抜けた人だけが持つ、強さと美しさ。
久々心が震えました。

はあ~。どこまで行くの?
真央ちゃんの爪の垢を煎じて飲みたい!
そんな今日この頃です。

前フリが長すぎました。
「細胞が喜ぶシンプルケア」Sarahをお届けする
㈱ラナ代表 藤山 咲衣です。
(長!)

 

今回からは化粧品についての記事です。

実はラナのブログでも書いているのですが、
復習かねてもう一度「化粧品の役割と現状」を踏まえながら
Sarahのことをお伝えしたいと思っています。

突然ですが、皮膚の第1の仕事はバリア機能です。

通常肌は何も入れません。
化粧品の水分や有効成分を肌に与えようとするとき、
肌のバリア機能はある意味で障害となります。

皮膚構造のおさらいです。
皮膚は大きく分けると表皮と真皮に分かれます。
表皮の中でも4層に分かれていて、一番外が角質層です。

通常はこの角質層の外に皮脂があって、
この皮脂そのものも一つのバリアになっています。
お風呂に入ったら水をはじく、まさにその現象ですね。
(最近はじかないわ・・・とい方は要注意!バリア機能が衰えてます)

皮膚にとって一番外側の組織である角質層もバリアゾーンになっています。
しかし、この部分のこの角質層はブロック状になっていて、
この部分には大きな分子の物でもある程度浸透します。

本来、化粧品はこの角質層にだけ働きかける物です。
法律でそう定められているのです。
しかし、今の化粧品は、この肌のバリアゾーンを突き抜けて浸透する物が大部分です。
その理由の一つが化粧品に含まれる合成の界面活性剤です。
界面活性剤は水と油を混ぜて乳化します。
私たちの皮膚も「皮脂」という水と脂の膜でおおわれています。
界面活性剤が入った化粧品を使えば「皮脂」も乳化されます。
つまり、皮脂によるバリア機能が傷つけられるのです。

多くの化粧品メーカーは、バリア機能を失った皮膚にさらに
合成の界面活性剤が入った乳液やクリームをつけて「保護」するように
推奨しています。
この合成の界面活性剤が角質層にあるバリア機能である
「角質細胞間脂質」を破壊していきます
そして、もう一つが「トランスポーター」です。
トランスポーターは分子量が極小の合成界面活性剤や溶解剤です。
もともとニコチンパッチや心臓の薬であるニトログリセリンに使われていた
医療用の物だったんですね。
こうしたトランスポーターが化粧品でも使われるようになったことで、
バリアをくぐり抜けていろいろな成分を真皮に浸透させられるようになりました

成分で言うとPGやBG、ラウリル硫酸ナトリウム等が有名です。

「トランスポーター」 プロの運び屋もビックリ!

では、こうした成分が市場に出回るようになってもう随分たちます。
その結果、女性の肌は劇的に綺麗になったでしょうか?

むしろ私が聴くのは、「おばあちゃんは、顔あらって化粧水をぱっぱで
終わらしていたけど綺麗な肌してたよ。」という声です。
なぜでしょう?

その理由は、化粧品に含まれているのは「有効成分」だけではないからです。
「有効成分」がどこまで「有効」かにかけては、
各メーカーが多大な研究費をかけて研修をしています。

しかし、多くの化粧品には、使用感を良くするためやただ単にコストを下げるために
美容効果と関係なく入れている物が沢山あります。

例えば、界面活性剤に防腐剤や酸化防止剤、香料などです。
もちろんそういった成分にも安全基準はあります。
しかし、化粧品は医療品とは違って毎日朝晩、そして長年使うものです。

バリア機能が弱った皮膚には不要なものを入れない力は残ってません
そして、トランスポーターは運ぶ成分を選べません
つまり化粧品に入っている物は何でも連れてゆきます。

2013年に話題になったカネボウ化粧品の白斑被害。
あの化粧品も厚生省の承認を受け、その後2年間の市販後調査も行われていました。
その時点では何の問題も報告されて無かったのです。

2015年9月30日現在でカネボウが認定した「被害者」の数は19,548人。
約20,000人に及びます。
(カネボウのHPより)
その中で、ほぼ完治している方が11,258人。
という事は残りの約8000人は完治されていないということでしょう。

化粧品はこの30年の間に劇的に「進化」してきました。
しかし、その結果女性の肌が30年前と比べて劇的に綺麗になったでしょうか?
むしろ逆行していると感じているのは私だけでしょうか?
(お化粧の技術は向上しましたよね~(笑))
何を基準に化粧品を選びますか?

2015年も終わろうというこのごろ、
マンションに始まり、有機肥料、あげくのはてまでは治療費の偽装・・。
いったい何を信じたら良いのか・・という時代になりましたね。

私たち美容に携わる者も消費者も、
知らなかったではすまされない時代になりました。